のどに異物がつまった
反応(意識)がある場合(近くに誰かいれば、119番通報を依頼する。)
○乳児
■背部叩打法
- (1)片腕、又は膝に頭が下がるようにしてうつ伏せにする。
- (2)乳児のあごを自分の手にのせ突き出すようにする。
- (3)もう一方の手のひらの元で背中の中央(左右肩甲骨の間)を強く叩く。
■胸部突き上げ法
- (1)乳児の背中を自分の腕に乗せ手のひら全体で後頭部をしっかり持ち頭が下がるように仰向けにする。
- (2)もう一方の手の指2本で胸の真ん中を力強く数回連続して圧迫する。
※数回ずつの背部叩打法と胸部突き上げ法を交互に行い、異物が取れるか反応がなくなるまでつづける。
※乳児の場合、腹部突き上げ法は腹部の内臓をいためる可能性がある為、行わない。
背部叩打
胸部突き上げ
○小児・成人
傷病者に咳をさせる。(咳をする力で異物を排出できる場合があります。)
■背部叩打法
- (1)傷病者の後ろから手のひらの元で背中の中央(左右肩甲骨の間)を強く叩く。
■胸部突き上げ法
- (1)傷病者の後ろにまわり、傷病者のへその上、みぞおちより下に救助者の片方の握りこぶし(親指側)をあてる。
- (2)もう一方の手で握りこぶし(小指側)を握る。
- (3)すばやく手前上方に向って圧迫するように突き上げる。
※数回ずつ背部叩打法と腹部突き上げ法を繰り返す。
※妊婦や高度な肥満者には腹部突き上げ法は行わず、背部叩打法のみ行う。
背部叩打法
反応(意識)がない場合(ただちに119番通報し近くにAEDがあればAED持参)
○全年齢対象
119番通報後は心肺蘇生法を実施し、口の中から異物が見えた場合は、それを取り除く。
やみくもに口の中に指を入れて探らない。
異物を探す為に胸骨圧迫を長く中断しないで下さい。