月 日 雑         感
4月11日
 今日から給食の感想や食について思いつくままに書き綴る「手前味噌給食日誌」を始めます。よろしかったらお読みください。
 かきたま汁から食べることにした。卵やわかめ、干しシイタケ、もやしなどの具だくさん汁。味付けは、塩ベースに少ししょうゆを加えたもので、しっかりだしを取っているので、薄味ながらうまみも十分感じられた。あじつけのりにご飯をまいてほうばる。
...決して行儀のいい食べ方ではないが、少量のご飯をのりに包み込みご飯といっしょに食べるとご飯の甘みやうまみを感じるだけでなく、のりの香りが鼻孔をくすぐり、互いの良さを引き出し何とも言えない味わいになる。

 白和えを箸で一掴み、口に放り込むと、豆腐と白菜ほうれんそうを口いっぱいに感じる。普段たべるものより、給食の白和えは甘く味付けしているようである。甘いといっても嫌な甘さではなく、しょうゆを控えそれぞれの素材を生かすほどの甘さである。

...焼き魚のおろしかけを食べる。焼き魚は、宿毛産のアジ。一欠け箸で分けて、大根おろしをまぶして食べる。大根おろしは、しょうゆとだし汁、みりんを加えて味付けしたもので、しっかり味付けがされていた。魚を一口食べたが、まったく骨がなかったので、骨を処理した魚かと思った。食べ進めると中骨がすこしあった。魚は本来骨があるものであり、まったく骨のない魚ばかり食べることは、食育の理念にかなわないものであり、少しほっとした。

...焼き魚を食べた後、かきたまじるを飲んで驚いた。なんと味が消えたのである。焼き魚の強い味のあと、かきたま汁の味は消し飛び、うまみを感じることができなかった。暫く舌を休ませ、食べなおすと少し味が戻ってきた。薄味と濃い味の微妙な関係を感じた給食であった。

4月12日
 今日は、待ちに待ったカレーの日。どんなカレーが出てくるか楽しみにしていた。
...カレーはご飯とカレールーが別々の器に盛られ、そのどちらもがいっぱいになっていたので、どうやってご飯の上にカレーをかけるのかわからなかった。

...聞いてみると、スプーンでご飯をすくい、おもむろにカレーの入った器の中のカレーにご飯を浸し、食べる方法が一般的であると教えられた。確かに、スプーンに乗ったご飯の上にカレーがかかるので、味的にはそれでいいのかもしれないが、やはりカレーの醍醐味は、西洋皿の上のご飯にカレーがかかったものを、それぞれ思い思いにカレーとご飯の按配を考え、一緒にすくって食べるのがうまい食べ方であると思っている。
人によっては、初めからご飯とカレーをぐちゃぐちゃに混ぜ食べる人もいれば、上品にご飯とカレーの割合を考えながら食べる人もいる。いずれにしても、カレーはご飯の上にカレーをかけて食べるのが本流であると思う。食器の問題等があるのであろうが何とか改善できないものかと思う。

...グリーンサラダは、キュウリ、レタス、キャベツ、コーンが入り、野菜をきちんととった気になるほどの量であり、さすがに給食の栄養バランスを感じさせる副食であると感じ入った。
 しかし、「あれ、福新漬はどこ?」昔であれば、必ず福新漬けがつくよなーと、しみじみと感じた次第。

 デザートのぶんたんは、少しすっぱかった。もうぶんたんのシーズンも終わりに近づき品質の均一化は難しいのかもしれない。

 今日のご飯は、少し、麦が入っていた。カレーに麦が合うのかどうかはわからないが、麦ごはんにする理由があまり理解できない。麦を入れるよりも、いつもより少し硬めに炊くといった工夫の方がありがたいのではないか。

...今日はもう一品アーモンドとっとという袋に入ったものが出ていた。しっかりと味付けされたもので、大変おいしく思った。このようないりこを使った食材など、宿毛産のものができないだろうか。うまくいけば、全国で消費されることも考えられる。ぜひ何かしらの製品を開発できればいいのにと思ったことであった。

4月15日
 今日のメインディッシュは、あげどうふ。
 肉や魚に比べ、メインを張るには少し力弱い感じは否めないが、直七を使った酢味噌が絶品であった。ただし、みそだれの量が少なく、全体にまぶし切れていなかったように思われた。
...しかし、ごまがたくさんみそだれに含まれており、素晴らしいアクセントをつけていた。イカときゅうりの酢の物もおいしくいただけた。
 にらたまスープは少し薄く感じた。特に、みそだれを先に食べたので、濃い味に慣れ、余計ににらたまスープが薄く感じられたのではないかと思う。
 麦ごはんは、食物繊維を配慮してとのこと。米に少量の麦を入れる程度では、おおきく食感の違いを感じることもない。

...ふりかけは、いつも思うのであるが、もう少し量が多くてもいいのではないかと思う。今日も牛乳がついていた。

 おいしく検食ができました。

4月16日
 今日は今年度2回目のかみかみの日。前回は、イカのかりんあげで、いかげそをしっかり噛んだ。
...今日は、じゃこと大豆。大豆は、一定煮ていてやわらかかった。じゃこについてもごまがらめになって、柔らかめに仕上げていた。歯の悪い自分にもしっかりかみかみできた。

 かしわの春雨あえもたいへんおいしかった。昨日は、豆腐やにらたまで肉がなかったけれど、今日は、このかしわのほかにもチャーハンや野菜スープの中にも肉が沢山入っていた。

 チャーハンは、家庭で作るような炒め物ではなく、炊き上がったご飯と具材を混ぜ合わせる、いうなれば、混ぜご飯である。炒めていない分、脂っぽくなく、いい感じでの食感になっていた。おかず等、いつも3品目位であるが、チャーハンである分だけ、豪華になって得した気分である。惜しむらくは、全体に色目が控えめである。食欲をそそるような美しさが課題であろうか。

4月17日  今日はパンの日。
...前回のパンの日は、3時にはおなかがすいて大変だった。やはりごはん派の自分は、米飯が良いし、パンより腹持ちがいいように思う。
...今日もおなかがすくのかなと思いながらまずは、シチューから食べる。シチューには、なんとシイタケも入っており、家庭で作るシチューとは若干違う感じがした。味自体は薄味で具だくさんの健康シチュー。人参の薄いオレンジはあるものの色目がさびしい感じがする。

...ひじきいり和風サラダは、栄養バランスの良い、逸品である。宿毛市の給食は基本的に野菜サラダに工夫があり、おいしくやさいが取れるように工夫されているように思う。

...デザートはイチゴ。イチゴは決して嫌いではないが、なぜかしら、ここしばらく食べていなかった。久しぶりに食べたいちごは、とても甘くて、幸せを感じるようなおいしさだった。


4月18日
 今日のメインは、とり肉の直七しょうゆかけ。直七酢を使っているので、まろやかで上品な口当たりではあるが、一方で香りの弱さが際立って感じられた。
...ゆずなどのように独特の香りを持つ個性的な酢みかんに比べ、どうしても直七の個性のなさが感じられる。しかし、逆に癖のない香りを生かす料理もあるだろうと思う。

 チキンは、焼き目が香ばしく、見た目にも食欲をそそるものがある。ソースにひと工夫がほしい気はしたが、おいしくいただけた。

 うの花のいりこは、食べる前からどんな味付けをしているか楽しみにしていた。味付けは薄味ながらしっかりとしたもので、大変おいしくいただいた。
...なんといっても、うの花以外にたくさんの食材が入っていて、うの花の単調なぱさぱさとしたある意味無味な性質を補完し、奥深い味わいへ導いてくれた。しらたきや油揚げなどが入っていたのは、新鮮な驚きであった。
 そえやさいにドレッシングをかけ食べたが、手前味噌ではあるが、市販のドレッシングより、給食センターで調合したドレッシングの方がおいしい。きゅうり、キャベツ、レタスと今日も野菜をしっかり取った。

4月19日
 今日は給食の日。

...月1回の給食の日なので、メニューにもこだわりがあるようだ。
...できるだけ宿毛産の食材を使い、工夫をしながらおいしく作っているようである。


...今日のメインは、きびなごの青のりあげ。
...この食材は、宿毛市の材料を使って食材を開発したもので、宿毛湾漁協などの協力を得ながら、給食会が開発したもので、給食会で一般にも販売しているようである。
...自分は初めて食べたが、手前味噌ではあるが、非常においしくて、びっくりした。きびなごに青のりを混ぜ込んだ衣をまぶし、揚げたもので、一般によく食べるきびなごのてんぷらに青のりをプラスしたようなものである。きびなごがやわらかく、衣も適度な揚げ具合で、青のりの何とも言えない風味にとてもマッチしていた。これは、宿毛市の食材として一般にも売り出せば、ヒットするのではないかと思った。このような食材をもっと開発し、地産地消の推進を図っていかなければならないと思う。

 なの花あえは、まさに季節感を感じさせるものであるが、菜の花の時期は少し過ぎており、今回の菜の花は、本物の菜の花を使ったものではなく、卵を焼いたもので表現し、小松菜、キャベツ、もやしと合わせていた。味付けは、ごま油となたね油を使い、非常に食べやすい、食欲を掻き立てる香りを醸していた。子どもたちに野菜をきちんと食べさす工夫が毎日されており、感心して味わった。

 味噌汁は、楠山のあけぼの会がつくっている合わせみそを使った、具だくさんの汁であった。合わせみそとはいえ、どちらかといえば白みそに近いもので、甘さもあり、いい塩梅に仕上がっていた。
...今日の味噌汁には、みそに含まれる大豆のかすなどが入っていた。家庭では、みそこし器などを使って、そのようなかすが入らないようにみそを濾すこともよくある。大豆の小さなものが混じることによって、豊かな食感を感じることもあるので、一概にどちらがいいとは言えない。

 さらに今日は、タケノコご飯まであった。3月から4月にかけて、宿毛でもたくさんタケノコが取れ、自宅でも毎日のように食べているが、季節のものが給食に出るのはとてもうれしく感じる。

4月22日
...今日のメイン
は、豚肉のステーキソース炒め。
...これまで食べた給食の中では一番味付けが濃いいものであった。ステーキソースいためのトマトの味がとても強かった。

...きゅうりのとさづけは、とても変わった味がした。調味料は砂糖としょうゆだけで、そーだぶし削りとしょうがが入り、いりことあわせたものである。決してまずいという味ではないが、キュウリの柔らかな食感を強調するような微妙な味付けであるように感じた。
...自分としては、酢の物っぽい味付けの方がマッチしているようにも思われ、少し酢を利かすとアクセントとなりうまみを引き出せるのではないかと思った。

...栄養士さんにきゅうりのとさづけのことを聞くと、給食では、薄くスライスしているが、もともとは大きくカットし、キュウリのしゃきしゃきとした食感を残したものであるとのことである。いずれにしても、自分にとっては変わった感じの味覚でした。

 だいずの甘煮は、柔らかくふっくらと煮こまれており、かといって柔らかすぎもせず、かんだ時の感覚も非常に好ましく思われ、さらに、甘みが幸せを運んでくるような感じがした。
...これは一定の年齢を重ねたものが感じるノスタルジーかもしれない。甘いものに恋焦がれていた世代ではないにしろ、自分の子どもの頃は、おかずに甘いものが好まれるような時代であったように思う。はたして、今の小中学生が、好んで食べているのか、聞いてみたい気もする。

 さけわかめごはんは、さけ、わかめの量が少し少ないのではないかと思った。全体として具が少なく物足りない味付けではなかったかと思われるが、反対にサケは塩が良く効いておりサケの身をかじった時だけは、すごくしょっぱい感じがした。

4月23日
 毎週水曜日はかみかみの日。
...いかの直七みそあえは、かみごたえありのマツイカ。今日は揚げたのではなく、煮たものにみそと砂糖とごまを入れ、味付けをしたもので、ごまがたくさん入っており、いい味付けになっていた。

 今日もきゅうりとキャベツのサラダがあった。
...干し大根の卵とじは、牛乳が入っており、微妙な味がした。これは自分が牛乳を得意としていないからかもしれないが、独特の味付けであるように感じた。


4月24日  今日はパンの日
...一回目のパンの日は、3時にはおなかがすいて大変だった。先週のパンの日はそれほどでもなかったので、パンだからおなかがすくという事ではないのかもしれない。
...今日のパンは、セルフミートパンでレタスとミートソースを挟んで食べる趣向である。
...パンの間に適度に切ったレタスを挟み、その上にミートソースを載せていく。さて、食べる段になって以外に食べにくい事に気が付いた。パンにはさんだミートソースが盛り上がり、食べると口の周りにべったりとソースがつくような予感がして、かぶりつくのに若干の躊躇があった。

...えいやとばかりにかぶりつくと、案の定、口の周りにミートソースが付き、思わず周りを見回し、そっと口を拭った。しかし、味もしっかりとついており、味付けについてはいうことはない。
...あとは、きれいにどうやって食べるかという事である。盛り上がったミートソースは口を汚すばかりか、ぼろぼろとテーブルにこぼれ、食べるのに大変苦労をするものであった。

4月25日
 今日のメインディッシュは、シイラのおうごんあげ。このメニューは子どもたちに大変人気があるとの事で、期待しながら待っていた。
...期待にそぐわず、大変おいしく味付けがされていた。甘がらくしっかり味付けされたソースが、揚げたシイラの香ばしさによくマッチして、食感をそそった。
...もともとシイラは骨がましくない淡白な魚であることから、うまく味付けをすると大変おいしくいただけるものであろう。実際食べてみると、骨が全然なく、なるほど子どもに人気のあるおかずの一つであることに納得できた。

 キャベツのとさゆずかあえもゆずの香りがそこはかと匂い、まろやかな酢の物になっていた。ともかすると酢の物は、お酢のツンとくる匂いが鼻を突き、それだけで箸を止めてしまうようなものもある。
...それに比べ、手前味噌ではあるが、給食センターの酢の物は、これまでのものも含め、大変まろやかで、酢の持つ食欲をそそる性質をよく引き出しており、自分としては酢の物がある日の給食は大変好きなものになっている。

 もう一品のきんぴらは、自宅では作らない素材の組み合わせでできているよう。その最大の要因は、さつま揚げにある。私が普段食べるきんぴらは、鶏肉、ゴボウ、ニンジンの組み合わせである。あえて、鶏肉の替わりにさつま揚げをいれたところに、給食のメニューの妙があるように思われる。

...栄養価や費用の観点など、理由は一つではないだろうけれど、限られた予算の中で、栄養バランスを考えメニューを考える栄養士の苦労がこんなところにも垣間見られるのである。

 ミニゼリーは洋ナシの果汁50%のもので、給食以外でほとんどゼリーを食べない自分にとっては、驚くほどおいしいものであった。