宿毛市立宿毛歴史館

延光寺の銅鐘

延光寺の銅鐘

三九番札所の寺山延光寺には、金庫の中に保管されている古いつりがねがある。 小さいが、いかにも雅味あふれた名鐘で日本でも古い鐘の一つである。 製作年を記した鐘では、日本で七番目に古い鐘で、もちろん県下では最古のものである。 高さは総高33.5cm重さはわずか7.5kg極小形のもので銅体には四周に銘が浮き彫りに書かれている。 この銘によって、延喜11年(911)1月9日に弥勒寺の鐘として鋳造されたことがわかる。 この鐘の銘のある弥勒寺はどこの寺か不明である。

この鐘については、「昔一匹の赤亀がこの小さな鐘を背負って海中からはい上がり、 寺山に来てこの鐘を奉納した。それでこの寺の山号を赤亀山というようになった」というような伝説がある。 現在の科学的な考えからはこのような伝説は信ずることはできないであろうが、 弥勒寺から この鐘を略奪した海賊が仏罰を恐れて、 赤銅色に日焼けしたはだかの背中にこの鐘を背負い寺山に奉納したと解釈してはどうだろうか。

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