宿毛市史【考古編-弥生時代-】

弥生時代

繩文晩期も終りになった2,300年程前に、日本に大転換期がやって来た。
その時期は、中国では秦が天下を統一した後、漢帝国が起こり、農業は高度の水準に達し、殷時代から使用されていた青銅の利器は、鉄製の利器に変わりつつあった時代であった。
この漢の文化は、やがて周辺の地域にも及び、紀元前3世紀ごろには、朝鮮半島にも波及していたのであった。
この新しい文化の波が、2,300年程昔、朝鮮海峡を渡って北九州に起こり、この新文化はやがて日本全国に及んだのである。
この新文化の特徴は
  1 稲作を行なっている。
  2 青銅器、鉄器が使用されだし、次第に石器の使用が少なくなる。
  3 繩文式土器にかわって、弥生式土器が使用された。
以上のような特色をもった文化であるが、弥生式土器を使用した時代であるので、弥生時代というのである。
弥生式土器というのは、色は赤褐色をしており、文様や装飾も、繩文土器のようにごてごてしたものはなくなって簡素となり、形もすっきりと整った土器で、明治17年東京本郷の弥生町で最初にこの式の土器がみつかったので、弥生式土器といわれるようになったのである。
弥生時代は普通、前期、中期、後期の三期に分けて研究されている。その時期と年代を示すと次の通りである。
  前期…紀元前300年から紀元前100年の間
  中期…紀元前100年から紀元後100年の間
  後期…紀元後100年から紀元後300年の間(2〜3世紀)
4世紀になると、次の古墳時代へとなって行くのである。
宿毛市の弥生時代遺跡
宿毛市の弥生時代遺跡図