宿毛市史【近代、現代編-中央で活躍した人々-酒井 融】

酒 井  とおる(1840〜1920)

官吏。拙児ともいう。医名有慶。天保11年8月22日宿毛村に生まれる。父は俊刀A宿毛伊賀家典医羽田文友につき医学を学び、明冶元年戊辰の役には宿毛機勢隊に軍医として従軍、のち陸軍に入り主計将校となる。明治10年西南の役には主計主任として熊本籠城を成功させ、谷干城の絶対信頼を得た。主計中佐まで進んだが陸軍を退いて会計検査院に入る。その間坂本嘉治馬青年を助け、後年冨山房の恩人といわれた。官を辞し郷里宿毛に帰っていたが、明治27年の日清戦役には、谷干城の推せんで第一軍糧餉部長(将官待遇)となった。戦後再び宿毛に帰り余生をおくった。大正9年8月30日没、81才。敍従五位勲三等瑞宝章。