宿毛市史【考古編-繩文時代-繩文時代の年代】

繩文時代の年代

繩文時代と一口にいっても、その期間は何千年間もあり、学者はこの時代を普通5期から6期に分けて研究している。
今まで一番多く時代を決定していたのは、土器の形式による時代決定であった。土器の形や文様は、よくその時代の流行により変化しているので、その形や文様を、層位学的に研究して、古いか新しいかを決めるのである。同じ遺跡で、上下2層から、異なる形式の土器が出土すれば、上の地層より出たのが新しいということになる。これをくりかえして新古を決め、時代を決めて行くのである。
しかし、これでは相対的な年代は決定できても、絶対的な年代をつかむことはむずかしいのであるが、今から何千年前かの、絶対的年代を知る方法として、戦後登場してきたのが、放射性炭素を使った年代測定法である。しかしこの側定では少し古く出過ぎるとの説もあり、すべての学者が同意する年代というものは決定されていないが、まずまず常識的な普通の年代をあげてみると、次の通りである。

繩文時代の年代
草創期約9000年位前
早 期約7000年位前
前 期約5000年位前
中 期約4000年位前
後 期約3000年位前
晩 期約2500年位前