宿毛市史【中世編-戦国古城】

戦国古城

昔の城は山の上にあって、天険を利用したもので、いわば、防御の為の城であった。
戦国時代のころから、各村の土豪達が、それぞれ城を築くようになり、ちょっとした山でも立てこもるのに都合の良い所は、ほとんど利用して山城(砦)を造ったようである。そのなかでも、吉奈村の鶴ヶ城などは典型的な山城であったといわれている。
宿毛市内にあった古城で、最も古いといわれているのは、藤原純友が天慶の頃(938頃)築いたという、松尾峠の西南方の山の上大深浦の城ヶ山にあった松尾城(別名、宿毛純友城)である。今1つは、応保の頃(1161頃)平重盛の家来、平田太郎俊遠が居たという平田城である。
宿も市内には50余りの城があるが、多くは戦国時代のもので、その歴史について詳しくわからないものが多い。
次に、宿丘市内の古城跡を地域別に列記しその概略を記しておくことにする。
山奈・平田・橋上町の城跡図
山奈・平田・橋上町の城跡図