宿毛市史【近代、現代編-地方制度の変遷-高知県議会と宿毛市出身議員】
高知県議会と宿毛市出身議員
明治11年7月15日土佐国州会が結成され、7郡17大区から55議員を選出した。各区2000戸につき1名であったが、後に1500戸につき1名と改めたので補欠選挙が行われた。
第17大区選出議員(3名)
林包明(宿毛) 浜田三孝(宿毛) 山田秀峰
この州会は主体が立志社であったので、反政府的な傾向にはしる可能性もあり、同年11月13日県令渡辺国武(元小池)に解散させられた。
明治12年1月22日県令渡辺国武は前年7月第18号布告による県会を来る3月を期して開設するために、2月中に議員選挙会を開場する旨を布達し、翌23日には甲第23号をもって選挙すべき議員数の割当てを管下各郡の人口に応じて決定し、これを県内に布達した。それによると、高知県各郡議員定数は十万人に付き、5人の割とし、県下58人を定数とした。(幡多郡は当時人口94,738人であったので5名となる)
こうして選挙が行われ、明治12年10月30日最初の高知県議会が招集され、片岡健吉が議長になった。この時宿毛出身の県会議員はでなかったが、明治14年5月の補欠選挙で和田力衛(芳奈村)が当選して以来、数多くの議員が選出せられ、現在まで議長2名、副議長2名を出している。宿毛市出身議員は次表のとおりである。
宿毛市出身高知県会議員(高知県議会史による)
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代 名 |
出身地 |
当 選 年 月 |
備 考 |
和 田 力 衛 |
芳 奈 村 |
明14・5 |
明17・12 |
明23・4 |
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山 本 元 治 |
宿 毛 村 |
明14・5 |
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和 田 義 明 |
平 田 村 |
明14・10 |
明23・4 |
明24・9 |
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小 島 政 愛 |
平 田 村 |
明17・6 |
明21・6 |
明24・10 |
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萩 野 耕 吉 |
小筑紫村 |
明24・2 |
明32・10 |
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今 城 清 好 |
小筑紫村 |
明24・5 |
明32・10 |
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和 田 浩 |
山 奈 村 |
明21・10 |
明24・10 |
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和 田 克 次 |
山 奈 村 |
明30・9 |
明32・10 |
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坂 本 鼎 |
宿 毛 町 |
明32・5 |
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立 田 義 明 |
宿 毛 町 |
明32・3 |
明32・10 |
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江 口 準 |
山 奈 村 |
明36・10 |
大4・10 |
大8・10 |
大12・10 |
22代議長 |
小 島 純 太 |
平 田 村 |
明36・10 |
明44・10 |
大4・10 |
大8・10 |
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和 田 和 |
山 奈 村 |
明40・10 |
明44・10 |
大4・10 |
19代議長 |
西 尾 常 則 |
平 田 村 |
大4・4 |
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上 岡 亀 井 |
和 田 村 |
大12・10 |
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林 譲 治 |
宿 毛 町 |
昭2・10 |
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頼 田 松 助 |
宿 毛 町 |
昭6・10 |
昭10・10 |
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河 野 一 |
宿 毛 町 |
昭13・11 |
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宮 本 輝 明 |
宿 毛 町 |
昭14・10 |
昭22・4 |
昭26・4 |
35代副議長 |
小 島 小太郎 |
平 田 村 |
昭26・4 |
昭30・4 |
昭34・4 |
昭38・4 |
47代副議長 |
増 田 藤三郎 |
宿 毛 町 |
昭34・4 |
昭38・4 |
昭42・4 |
昭46・4 |
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中 西 重 則 |
小筑紫町 |
昭42・4 |
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栗 原 透 |
橋 上 町 |
昭46・4 |
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曳 田 義 虎 |
小筑紫町 |
昭50・4 |
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