宿毛市史【近代、現代編-水産業-漁況の変遷と漁業の進歩】

はまち養殖

真珠養殖にかわって盛になったのがはまち養殖である。
はまち養殖は、37年頃より急激に増加し宿毛市では現在全魚獲量の87・2%の漁獲量をあげ基幹的漁業となっているが飼料の残滓の海底堆積、魚油の滞留などが原因となって、ビブリオ菌などによる病死、赤潮発生などと年々漁場環境が悪くなって、生育状況が悪い上に、新興の産地が続々と現われ、供給過剰も心配されると共に、餌料の高とうなど多くの問題をかかえている。
     宿毛湾はまち養殖生産額(単位千円)
年次 稚 魚 当年魚 2年魚
昭和40 62,797
 〃 41 80,334
 〃 42 2,520 131,600
 〃 43 50,156 497,578
 〃 44 130,561 621,814
 〃 45 117,130 1,441,022 253,338
 〃 46 257,869 1,760,014 843,600
 〃 47 97,407 2,346,560 999,900
 〃 48   214,902  3,286,169  1,426,573
はまち養殖の盛んな小筑紫湾 はまちのえさ切り
はまち養殖の盛んな小筑紫湾 はまちのえさ切り