宿毛市史【近代、現代編-市政のあゆみ-市政実施後の記録】
市制実施後の記録
市発足以後市民一丸となって市の発展のために努力し、数々の実蹟をあげてきたのであるが、その主な業蹟を年別に記してみると次の通りである。
昭和29年
4月 1日 旧宿毛町乾繭倉庫跡に宿毛市庁舎開庁す
4月30日 宿毛市長、市議会議員選挙
5月 7日 宿毛市教育委員会委員選挙
5月10日 第1回宿毛市議会招集
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初代市長 頼田松助 |
昭和30年
1月26日 上水道施設拡充3か年計画のうち市内6地区へまず着工
4月 6日 農林省、母島火力発電所の設置認可を内示
4月11日 山奈町長瀬地区の点灯実現
5月 1日 宿毛市観光協会設立
8月13日 宿毛警備救難署を宿毛海上保安署に改める
9月11日 宿毛湾イワシ漁活況を呈す。連日2万貫水揚(7万5千キログラム)以後不漁つづく
昭和31年
2月 3日 沖の島火力発電所着工(総工費1,234万円)
3月30日 新田小筑紫片島公営住宅竣工
5月 8日 沖の島火力発電所完工(30キロワット)
5月16日 幡多農校山奈分校竣工
5月30日 市議会議員補欠選挙
8月 1日 国鉄窪江、中村、宿毛線調査
9月25日 宿毛にシネスコ劇場完成(セントラル)
12月 1日 鵜来島へ定期船就航(みしま丸17トン)
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2、3代市長 石黒義治 |
昭和32年
3月 1日 芳奈地区簡易水道完成
3月29日 浜田の泊り屋重要民俗資料に指定される
4月 3日 林カツ(林有造妻)さん宿毛市葬執行
6月 6日 沖の島航路に新造船 県丸(あがたまる)進水
7月20日 初代市長頼田松助急逝
9月 5日 第2代市長に黒石義治当選
市議会議員補欠選挙
9月 8日 台風10号襲来、沖の島で風速32メートルを記録
10月25日 市議会議員補欠選挙
昭和33年
1月11日 上水道拡張2か年計画に着手
1月12日 鵜来島に初めて自転車が入る
4月 1日 宿毛市咸陽島水族館開館
4月25日 市議会議員選挙
5月12日 県立楠山診療所開所
5月24日 上水道、電休日にも給水を開始する(自家発電据付)
5月27日 宿毛高校小筑紫分校校舎完成
6月 7日 宿毛小筑紫間の電話即時通話となる
7月20日 宿毛小学校(鉄筋3階建)第1期工事完成
7月31日 市立宿毛隔離病舎完成
8月26日 栄喜漁協真珠母貝養殖を始める
10月14日 咸陽島公園に植物園を設置
昭和34年
2月23日 片島ジュース工場操業開始
3月 6日 宿毛小学校2期工事完成
4月 1日 清宮さま宿毛市訪問
5月 1日 宿毛市公益質屋設置(利子月3分、一口4,000円、一世帯12,000円貸出)業務開始
5月31日 小筑紫中学校竣工(小筑紫中、田の浦中統合)
7月13日 宿毛市の委託漁船耕洋丸伊豆海域へ
11月15日 勤評問題で教育長他3教育委員辞表提出
12月 2日 坂本守正氏の記念碑除幕
昭和35年
3月 6日 牧野植物園からサボテンなど咸陽島公園へ移植
4月 1日 大海漁協組はじめて、ハマチの網囲い養殖をはじめる
4月 5日 林譲治氏死去、宿毛市葬執行
4月21日 楠山へ開拓農家37戸が入植
5月 7日 高津地区に電灯ともる
5月 8日 鵜来島発電所落成
5月25日 チリ海底地震による津波で片島、大島で約200戸浸水
9月16日 宿毛高校で火災、家庭科教室7教室焼失
11月29日 宿毛小学校校舎落成
昭和36年
1月 4日 宿毛市章制定
1月12日 山奈町一生原電灯工事に着手
1月29日 市庁舎建設起工式
2月24日 NHK宿毛ラジオ中継放送所開局
2月27日 市有林(荒瀬山)山火事
4月29日 初代市長頼田松助胸像除幕(咸陽島の見える丘-大島)
5月 1日 沖の島へき地診療所診療開始
8月20日 市長選挙、市議会議員補欠選挙
12月 1日 財政再建団体指定(赤字解消5か年計画樹立)
昭和37年
4月22日 市議会議員選挙
5月 7日 伊与野、川の内橋落成
7月18日 栄喜へのバス乗り入れはじまる
8月 7日 弘瀬災害復旧工事起工
8月17日 長崎鼻灯台落成
10月26日 つづら地区電灯点灯する
11月25日 池ノ上橋(橋上)落成
昭和38年
3月 9日 正和隣保館落成
3月31日 市庁舎落成(昭和36年度より3か年継続事業)
総事業費1億7拾8万8千5拾6円(土地代5,112,966円)
4月 4日 新庁舎で執務を開始する
4月10日 市営渡船「すくも」就航
8月 1日 小深浦ちり焼却場竣工
8月11日 台風9号災害救助法発動(床上浸水以上の被害197戸)
8月25日 宿毛電報電話局、電話自動化(宿毛、中村市長記念通話)
昭和39年
2月 5日 草木藪橋竣工
3月15日 宿毛本町地区大火=マーケット、宇和島バス宿毛営業所等焼失、被災者、46世帯136人
3月27日 NHK宿毛テレピ局開局
4月10日 天神橋(高石)竣工
4月12日 林譲治銅像除幕(市役所西側)
5月 9日 中ケ市橋(福良)竣工
6月 7日 母島、弘瀬、鵜来島に小型動力消防ポンプを初めて配置
6月20日 ウタツポ橋(山田)竣工
7月26日 宿毛農協倉庫等火災17棟全半焼
9月24日 台風20号来襲によリ災害救助法適用、災害応急住宅23戸建築
昭和40年
1月10日 新町大火28棟34世帯全半焼
2月 1日 高知放送テレビ開局
2月20日 小筑紫小学校校舎落成
4月11日 国鉄宿毛線着工祝賀式挙行
6月 3日 宇須々木農業構造改善事業認可(基幹作目みかん)
8月15日 市長選挙
昭和41年
3月25日 市立中央公民館現位置(土居下)に竣工
4月18日 二ノ宮簡易水道竣工
4月24日 市議会議員選挙
5月13日 国道321号線に松田川橋落成開通
5月23日 宿毛市開発財団設立
7月 8日 東中学校校舎落成
10月23日 宇須々木農業構造改善事業起工
10月26日 小筑紫中学校屋内運動場竣工
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4、5代市長 田中進一 |
昭和42年
3月31日 市営し尿処理場竣工
4月19日 田の浦小学校都賀川分校落成
4月21日 農業後継者育成センター開所
5月27日 赤坂頭首工(橋上町平野)完成工費20,470千円
9月28日 市交通災害共済条例を可決
10月 1日 沖の島航路の業務をあしずり汽船に委託
12月15日 市道都賀川線竣工
12月30日 沖の島航路に「あがた」代船として「おきのしま」68トン就航
昭和43年
1月 1日 交通災害共済制度発足
2月23日 坂本農道橋落成
3月28日 橋上小学校校舎竣工
4月 1日 日向灘地震(マグニチュード7.7)震度5で宿毛を襲う
被害総額1,279,551千円
4月18日 国民宿舎「椰子」竣工
7月 1日 沖の島保健衛生館完成(沖の島へき地保健衛生相談所)
7月13日 大島一周産業道路、陸上自衛隊高知駐とん第325施設隊の手により完成
10月16日 宿毛小学校屋内運動場竣工
11月 3日 明治百年記念行事を4日間にわたり実施
11月 4日 宿毛市東部圃場整備事業起工
11月 5日 林有造銅像竣工(片島)
12月15日 伊与野地区土地基盤整備事業起工
昭和44年
4月 1日 宿毛市消防署発足(署員22名)
5月 1日 板の川橋(山北)竣工
8月15日 市長選挙 市議会議員補欠選挙
昭和45年
2月22日 栄喜小学校改築竣工
3月30日 片島中学校改築竣工
3月31日 高石ちり焼却場完成
4月 1日 消防署で救急業務開始
4月20日 高石橋竣工
4月23日 市議会議員選挙
4月28日 大島小学校改築竣工(一期工事)
5月 6日 小深浦林道落成
8月 1日 市民相談室設置
8月20日 台風10号襲来 市内各地に被害
昭和46年
3月 6日 大島小学校校舎落成(二期工事)
3月25日 武道館竣工
3月31日 宿毛市民グランド(野球場)竣工(大深浦)
4月21日 山北橋落成
4月26日 山田生活改善センター落成
4月28日 二ノ宮橋落成
5月22日 特別養護老人ホーム「千寿園」竣工
6月12日 高知橋(平田)落成
7月20日 水道課庁舎落成移転する
7月24日 国道56号線 与市明の新宿毛トンネル貫通
8月 7日 第1回宿毛市民大学講座開催
9月 6日 宿毛・佐伯フェリー運航開始
9月 8日 橋上第2次構造改善(ハウス団地)事業起工
11月 8日 新田湛水防除工事着工
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宿毛市役所庁舎十周年記念碑 |
昭和47年
1月24日 仁井田橋落成
3月10日 咸陽小学校屋内運動場落成
4月16日 宿毛・佐伯フェリーに「第二豊予丸」就航 1日6便となる
5月10日 大深浦住宅団地起工
6月11日 宿毛市海洋博物館落成
6月17日 田の浦小学校竣工
7月23日 台風9号・災害救助法発動(被害総額3,832,306千円)
8月 5日 平田小学校プール竣工
8月12日 宿毛小学校プール竣工
8月15日 小筑紫小学校プール竣工
10月24日 鉄道宿毛線運輸大臣認可さる
10月10日 足摺宇和海国立公園指定告示さる
11月28日 弘瀬小・中学校校舎落成
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宿毛市海洋博物館 |
鉄道竣工式 |
昭和48年
3月20日 松田川小学校竣工
3月20日 東部圃場整備事業(土地基盤)竣工
3月26日 新田湛水防除工事竣工
4月 1日 沖の島航路に「すくも」99トン就航
4月 1日 母島小学校へ長浜小学校を統合
4月23日 鉄道宿毛線起工式
5月18日 県立宿毛病院新築工事起工
6月20日 鵜来島に送電開始
6月24日 県立宿毛地区農村青少年センター竣工
7月25日 移動図書館車開設
7月30日 大島小学校プール竣工
8月10日 咸陽小学校プール竣工
8月14日 松田川小学校プール竣工
8月15日 中央公民館建設予定地購入(宿毛市和田に6,667平方米)
8月15日 市長選挙
10月13日 大島小学校屋内運動場落成
11月 7日 第1回宿毛市芸術祭(舞台芸術部門)開催
11月14日 片島中学校屋内運動場落成
12月15日 「宿毛市における同和行政の課題」できる
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宿毛市における同和行政の課題 |
昭和49年
1月10日 山奈小学校校舎落成
1月18日 宿毛市消費者物価対策本部を設置
1月30日 松田川小学校屋内運動場竣工
2月27日 日本鉄道建設公団宿毛線中村鉄道建設所開所
3月 9日 小集落事業認可(手代岡)
3月30日 松田川圃場整備事業竣工
3月30日 宿毛市農協ライスセンター竣工
4月23日 市議会議員選挙
7月10日 県立宿毛病院新築落成
7月11日 農村総合整備モデル事業(東部)認承を受ける
7月20日 弘瀬小学校屋内運動場竣工
10月14日 市民憲章を制定
11月 3日 市制施行20周年記念式典及び協讃行事を施行
12月24日 小集落事業認可(貝礎)
昭和50年
2月13日 宿毛水道町火災、全半焼9棟
6月 6日 小集落地区改良事業(正和)認可
7月 3日 宿毛市農協に農業機械銀行創設
8月17日 台風5号襲来(激じん地に指定被害総額44億6千万円余)
9月 1日 中央保育園の新設
9月11日 第1回宿毛市社会福祉大会開催
10月20日 第1回宿毛市老人体育大会開催
11月 4日 地方道整備事業 山田芳奈線改良工事トンネル上部断面堀さく着手
11月 8日 道路清掃パトロール班編成・実施(3名により街区・四須賀)
市民憲章ほか
宿毛市では市章を定めると共に市民憲章を制定して市民の向う方向を明らかにし、花、鳥、魚を選定し更に市の木、たのであるが、これらは次の通りである。
市 章
昭和36年1月4日宿毛市の市章を公募により次のとおり制定した。
片仮名の「ス」を図案化したもので、丸は市民の平和と円満なる発展を象徴し、下部の両翼は力強い安定感を意味する。
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市章 |
市民憲章
(昭和49年10月14日議決)
みどりの宝庫篠山連峰、清流の松田川、青い海に珊瑚礁の映える沖の島、資源豊かな宿毛湾、私たちはこの美しい自然と先人ののこされた薫り高い文化と伝統を受けついでいます。
私たちは、この郷土に住むことに誇りと喜びを感じ、子どもに夢を、青少年に希望を、おとしよりに安らぎをあたえる明るく豊かな理想のまちをきずくためにこの憲章を定めます。
私たち宿毛市民は、
一 環境をととのえ、花や緑を育て、住みよい家庭とまちをきずきましょう。
一 きまりを守り、健康で働き、明るい家庭とまちをきずきましょう。
一 善意をひろめ、ひとリひとりを大切にし、平和な家庭とまちをきずきましょう。
一 教養を高め、文化と産業を興し、豊かな家庭とまちをきずきましょう。
一 進取の気風を養い、創意と工夫で楽しい家庭とまちをきずきましょう。
宿毛市の木・花・鳥・魚の選定
市制施行20周年を記念し、昭和49年10月28日次のように市の木、市の花、市の鳥、市の魚を選定した。
市の木 くす
市の花 寒蘭(かんらん)
市の鳥 めじろ
市の魚 いしだい
市の推奨花木 ふじつつじ
市の保護鳥 宮地鶏(みやじどり)