ブリ(養殖)
「時期を気にせずいつでも美味しい。」
収穫・旬期間 : 通年
特徴・味・生産のこだわり
醤油を寄せ付けないほどの脂の乗ったボディの宿毛の養殖ブリ。刺身はもちろん、焼いて良し、煮て良し。ブリのパフォーマンス能力に脱帽です。(ブリ担当者)
エサとなる魚粉には、養殖業者ごとに飼料メーカーに特注しています。例えばサトウキビエキスを配合している業者は、含まれるポリフェノール(抗酸化作用)がブリの旨味を増し、血合いの変色を遅らせるなど、美味しさの隠し味となっています。
販路や消費地・食べられる場所
宿毛湾の養殖ぶりは主に東京や大阪などの大都市圏に流通しています。高知県産の養殖ブリを見かけたらほぼ間違いなく宿毛湾産です。ブリは宿毛の海の観光大使と言っても過言ではありません。観光大使なので普段宿毛市内でお目にかかる機会はあまりありません。出会えた方はラッキーです。
ここまで読んで下さった皆様に一つラッキーのヒントです。荒木水産(株)の養殖ブリは宿毛市内の居酒屋の『一期一会』・『せいき』・『福なが』で、[機種依存文字]濵兆の養殖ブリは『直』でお目にかかれるかもです。
生産の流れ
農:植付~収穫 水産:漁や生育 加工品:原材料の調達から加工
天然のモジャコ(ブリの赤ちゃん)を仕入れ、病気にならないよう一匹一匹丁寧にワクチンを打ち、愛情をかけて養殖小割で餌を与え、成長させます。宿毛湾の環境がブリの生育環境にマッチしているため、通常2年程かけて成長させるところが1年半程で出荷サイズまで成長します。
生産場所・生産数
宿毛湾の水温は、年間を通して近海と比べ平均2℃程高く、他海域に比べて成長が早いことで知られています。
そのうえ、豊後水道や瀬戸内海からの海流がぶつかり合うことで、常に新鮮な海水が流れ込んできます。
潮通りの良い豊かな海で、ブリは活発に泳ぎ健康的に育ちます。高知県の生産量のほぼ100%が宿毛湾で養殖されています。宿毛市では養殖業者が年間約300万尾のブリを養殖しています。羊の有名な国ニュージーランドには人口一人当たり7頭の羊がいると言われていますが、宿毛市にはなんと人口一人あたり142尾の養殖ブリがいることになります。すごい数ですね。
歴史
今、日本の養殖ブリは養殖技術の向上と良質な餌によって食味が大変評価されています。天然物と違い、徹底した品質管理のもと飼育されているので寄生虫も付かず一年中脂の乗ったブリが安定供給出来るとあって、市場価格も天然ブリを上回っています。現在回転寿しで食べられるあの美味しいブリのほとんどが養殖ブリです。
天然の代わりとしての養殖ではなく、新しい価値を創造する努力と技術の結晶、これが宿毛湾の養殖ブリです。
オススメレシピ
刺身、鰤しゃぶ、タタキ、塩焼き、ブリ大根