キビナゴ
「宿毛と言えばの魚”キビナゴ”」
収穫・旬期間 : 春
特徴
宿毛湾のキビナゴの盛漁期は5~6月(春夏季)です。全盛期には年間2千トン以上の水揚げがありましたが、地球温暖化や黒潮大蛇行の影響を受けてか、漁獲量が徐々に減り始めています。華奢ながら銀色に輝く体はダイビング中に大群に遭遇すればインスタ映え間違いなし。また、食べても味は脂肪分が少なくさっぱりしており、春先に水揚げの増えるすくも湾漁協では郵便局とタイアップし、当日朝獲れの鮮度抜群のキビナゴのチルドゆうパックの商品を用意するほど人気があります。
漁法
宿毛湾のキビナゴは主に中型まき網漁で漁獲されていますが、沖の島地区では刺し網漁という漁法でキビナゴを漁獲しています。共通して光に集まる習性をうまく利用して漁が行われています。
味の特徴・レシピなど
身が非常にデリケートで柔らかいため、刺身も手開きで簡単に作ることができます。さっぱりとした味でどんな味付けにも癖なく染まります。
刺身、天ぷら、フライ、南蛮漬け、塩焼き、蒲焼き、ほおかぶり(おからを酢でしめたキビナゴで巻いた郷土料理)等で食べる事がおおいです。
生活史
成魚は10センチ]程度に成長します。寿命は1年程度しかありません。
販路や消費地・食べられる場所
鮮度管理が非常に大切なため、全国の市場ではあまり見かけられないキビナゴですが、市場に流通している数少ない地域のひとつが宿毛市です。近年の不漁により希少価値が高まっておりますが、通常、地元の居酒屋メニューでも普通にお目にかかることができ、小中学校の食育事業や給食にも用いられている等、宿毛市では非常に愛され親しみのある魚で知られています。
通年を通して食を楽しめるよう、すくも湾漁協ではチルドに加え、急速冷凍によりバラ凍結されたキビナゴのパックの商品も開発されました。急速冷凍技術の確立により、解凍後のキビナゴもチルドに見劣りせず、バラ凍結のおかげで、その日に食べたい分のみを解凍すればいいため、食材として非常に利用しやすくなっております。
漁師のこだわり
非常にデリケートな魚のため、漁獲後すぐに氷水でしめ鮮度を保つようにされております。