オクラ
「夏場の貴重な緑黄色野菜」
収穫・旬期間 : 4月~11月
特徴・味
オクラは緑色が鮮やかな、夏場の貴重な緑黄色野菜です。 栄養成分は、糖質、マグネシウム・亜鉛・銅・鉄などの無機質やカロチン・ビタ ミンC、Eなどが多く含まれます。栄養価が高く、夏バテ防止に有効ですので、夏場は積極的にお召し上がりください。和え物、天ぷら、汁の実、煮物、酢の物などで食べると美味しいです。
歴史
オクラはアフリカ大陸原産でエジプトでは2000年以上前から栽培されており、日本に入ってきたのは幕末~明治初期と言われています。
宿毛市がオクラ産地として確立したのは、昭和50年前後からと言われています。それまでは水稲中心でしたが、安定した収益を得られる作物として水田を利用したオクラ栽培が始まりました。オクラは、寒さに弱く高温多湿・乾燥に強いことから、温暖で多湿な当地が向いていると思われたのがこの理由でした。
当初は30~40戸が露地栽培を開始しました。平成25年には生産者141戸、栽培面積は14ヘクタールにも及びましたが、最近は生産者の高齢化などで減少し、30年には生産者96戸、栽培面積9ヘクタールとなっています。
生産のこだわり
主な作型にはハウス、露地栽培(トンネル栽培を含む)がありますが、露地栽培が大半を占めています。播種は2~4月にかけて行い、約70日で収穫となります。ハウス栽培から露地栽培へと出荷を継続して、主に4月~11月上旬まで出荷しています。
発芽の適温は25~30度で、温度が低くなると発芽率も低くなります。播種後約60日で淡い黄色の花が咲き、花落ち後5日ほどで収穫となります。
夏場の暑い時期は1日約4センチメートルほどまでさやが肥大します。収穫遅れになると繊維が発達し、著しく食味を損ねてしまうため毎日収穫しています。特にピーク時の7~8月は、朝夕の2回収穫しています。