日本の農業は家族経営が一般的ですが、農業を取り巻く社会環境が変化してく中で、家族間であっても個人の役割や責任を明確にし、将来に希望が持てる農業 経営が求められています。
労働時間や休日、農作業や生活における役割分担、報酬などまた将来の目標などについて家族で話し合い、きちんと文章化したもの、これが「家族経営協定」 です。
「家族だからそんな…水臭いことを」と言う方も多いでしょう。しかし、家族だからこそ、快適に、将来の夢をもって働くことができるルールが必要ではない でしょうか。
どんなことを決めるの?
経営方針の決定…農業経営の将来像、そこに至る具体的な過程、家族個々の役割分担など
労働条件の整備…毎日の労働時間、休日や給料、ボーナスなど
中・長期的な経営計画…経営資産を後継者に譲る時期、老後の暮らし方など
これらは一例であり、家族毎の特徴に当てはめて考えてみて下さい。
どんなタイミングで?
・後継者に経営を譲るとき
・経営規模を拡大したいとき
・認定農業者になるとき
・女性が農業者年金に加入するとき
どんなメリットがあるの?
・農業者年金保険料の軽減制度があります
・仕事に対するやりがい、個々の責任が生まれます。
・協定書に労働条件が明示されることから、後継者が就農しやすくなります。
・効率的経営になります。