肺炎球菌感染症(高齢者)とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎球菌ワクチン(高齢者)
皮下注射または筋肉注射により接種します。肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります。
対象者
宿毛市に住民票がある方のうち、過去に23価肺炎球菌ワクチン「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種した事がない以下の方
①65歳の方
②60歳以上65歳未満で、心臓、じん臓または呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方およびヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級提出が必要です)
接種費用(自己負担金)
2,000円
※ 接種費用の免除について・・・生活保護世帯の方は接種費用が免除されます。
免除を受けようとする方は、宿毛市福祉事務所で交付される
自己負担免除証明書を医療機関に提出してください。
接種回数
1回
※ 2回目を接種した場合は、全額自己負担になりますのでご注意ください。
副反応
局所の副反応は55.8%でみられ、主なものは、痛み、紅斑、腫れ、上腕の動きの低下でした。また、全身性の副反応は37.9%でみられ、主なものは、筋肉痛、疲労、頭痛でした。まれに報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等が報告されています。
通知方法
対象者のうち
①に該当する方:予診票とともに封書でご案内します。
②に該当する方:通知はいたしませんので、接種をご希望の方は健康推進課までご連絡ください。
※ 転入等で予診票をお持ちでない方、紛失された方等は、健康推進課までご連絡ください。