ジフテリア・破傷風とは
ジフテリア:ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生は最後に報告され
たのが、1999年であり稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生
し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。
主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒
素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)な
どの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があり
ます。
破傷風:破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気で
す。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発
生しています。
主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし、毒素を通して、さまざまな神経に作用しま
す。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の 障害など
を経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができ
なくなったりし、亡くなることもあります。
二種混合ワクチン
皮下注射により接種します。ワクチン接種により、ジフテリアにかかるリスクを95%程度減らすことができると報告されています。また、破傷風は100%近い方が十分な抗体を獲得できるとされています。
接種回数
1回(四種混合の第2期として実施)
標準的な接種時期
11歳から12歳の間
副反応
局所の反応が最も多く、接種後7日までに約31.1%に発赤、腫れ、硬結等の局所反応がみられます。全身的な症状としては、発熱等がみられます。
通知方法
11歳になる月の前月に、予診票とともに封書でご案内します。