肺炎球菌感染症(小児)とは
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれる菌で、主に気道の分泌物により感染を起こします。症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。しかし、この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎や中耳炎、敗血症、髄膜炎等になったり、あるいは血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることがあります。
肺炎球菌ワクチン(小児)
皮下注射により接種します。ワクチン接種により、肺炎球菌(ワクチンに含まれる種類のもの)が血液や髄液から検出されるような重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。
対象者
生後2月から生後60月に至るまでの間にある者
標準的な接種期間
初回接種:生後2月から生後7月に至るまでに開始し、27日以上の間隔をおいて3回接種
追加接種:初回接種終了後、生後12月から生後15月に至るまでに、60日以上の間隔をおいて
1回接種
接種回数
4回
※ ただし、接種開始時期によって次のとおり回数が変わります。
・接種開始が生後7月に至った日の翌日から生後12月に至るまで :3回
・接種開始が生後12月に至った日の翌日から生後24月に至るまで:2回
・接種開始が生後24月に至った日の翌日から生後60月に至るまで:1回
副反応
接種部位の局所反応として、腫脹、紅斑、硬結等が認められますが、おおむね軽度で自然に回復します。その他、全身的な副反応として、発熱、易刺激性、傾眠状態等が認められます。
通知方法
生後2か月になる前に、初回接種と追加接種(4回分)をまとめて、保健師が持参します。
※ 各予診票は、予防接種手帳の中にあります。