花のお礼の垂れ紙
時代衣装の華やかさ
櫓から聞こえる口説き文句
開催場所 宿毛市小筑紫伊与野(伊予野川河川下)
開催時期 8月7日(開催年・天候等により変更となる場合があります。)
宝暦七年(1757)に不作のため年貢の軽減を願出、 打ち首の刑に処せられた多衛門(のちの通称・常念さん)。
百年後、その霊を慰め、供養するため、盆踊りが始まったとされる。
動画をご覧いただくには、マイクロソフト社のWidows Media Player(無料)が必要です。
三番叟
夕暮れ時から、祭りは始まります。
櫓を中心にして、円を描きながら、踊りが始まりました。
まずは、三番叟。
能の「翁(おきな)」の中で三番目に出る老人の舞が起源で、そこから、地方に伝播し、各地の民俗芸能に取り入れられています。
その多くは、最初に演じられます。
祭りの始まりを告げる躍動感のある踊りですよ。
金○万円なり~、○○さまぁ~
常念さんの見せ場の一つ。
櫓の中の口説きも始まりました。
まだ、花の垂れ紙は貼られていませんが、夕暮れの河川敷に、「金○万円也、○○様」の声がこだまします。
子供たちも出番だ!
子供レコードの始まりを告げるハワイ音頭の音楽が流れてきました。
しかし、皆さん、子供からお年寄りまで踊りがお上手ですね。
夜もふけてきました
踊りの合間に、櫓の中の口説き文句が聞こえてきます。
だんだんと口説きも威勢がよくなってきました。
「二人三番」「下女のお初」
いわゆる三番叟物といわれるものの一つ「二人三番」
歌舞伎舞踊の一系統で、能の「翁(おきな)」から脱化した三番叟を趣向としたものです。
三人で踊るのと二人で踊るのとでは、雰囲気がまた違いますね。
続いて、「下女のお初」も披露されます。
再び、皆で・・・
伝統的な舞が披露される合間に、また、皆が櫓の周りに円を描きました。
小さい頃は盆踊りのためよく前もって練習したものですが、この地区の方々は、練習しているのでしょうか?
これだけのレパートリーをお持ちとは・・・すばらしい!
「四人組」「投網」
さて、皆で踊って盛り上がった後は、再び伝統の舞へ独特の太鼓の音にあわせ、「四人組」「投網」が披露されます。
力強い舞です。
弁慶と牛若丸、登場!
踊りの中でも見せ場の一つ「弁慶と牛若丸」
小さな子供が牛若丸役です。
動きの敏捷なところなど、伝説の牛若丸を想像させます。
花の御礼の垂れ紙
踊りに見入り、ずいぶん時間が経っていました。
その間に、櫓には、ずいぶんと「花の御礼の垂れ紙」が貼られました。
「金○万円也、○○様」と花の御礼にはかかれています。
曽我兄弟
夜もすっかりふけ、あたりが真っ暗になったころ、登場してきました!「曽我兄弟」
松明をもち、舞を披露していく様は、凛々しいですね。
武蔵と小次郎
演目も最終章へ。
曽我兄弟に続いては、「武蔵と小次郎」の出番です。
それぞれの演目にあわせた衣装も見所の一つです。
その後「四十七士」が登場し、最後に皆で踊ると・・夜空に大輪の花火が。
祭りは幕を下ろしました。