梶原 大樹
かじわら だいき
経歴及び功績
梶原大樹氏(四股名:豊ノ島関)は宿毛高等学校卒業後から平成14年初場所初土俵。身長168センチの小兵ながら、技巧派力士として三賞合計10回、三役通算13場所などの実績を残した。平成22年九州場所では14勝を挙げ、横綱白鵬との優勝決定戦は大一番として注目を集めた。
平成28年名古屋場所前に左アキレス腱を断裂し、幕下まで転落したが、そこから奇跡の復活劇で再入幕を果たした。毎場所、豊ノ島関の活躍は大きな希望であり、特に、奇跡の復活劇は、宿毛市民に大きな勇気を与えた。
令和2年4月に現役を引退し、年寄「井筒」を襲名した。現在は時津風部屋付きの親方として後進の指導にあたっている。指導能力の高さは定評があり、今後の相撲界にとってなくてはならない存在である。
また、平成23年からは「豊ノ島杯ちびっこ相撲大会」を本市で開催し、これまで9回にわたり大会を開催していただいている。豊ノ島関自らが審判長として大会に関わり、子どもたちにとっては思い出深く、大きな経験になるすばらしい大会となっている。
土俵上での功績のほか、土俵外の活躍も光るものがあり、テレビのバラエティー番組などでは、角界随一のトーク力で存在感を発揮し、角界が低迷期から復活する過程で、大相撲のイメージ回復に貢献した功績も非常に大きい。
本市にとって元 豊ノ島関(現 井筒親方)の活躍は、教育、文化など社会文化の進展に卓絶した功績である。