あけましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、令和7年の新春を晴れやかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は、1月1日に能登半島地震が起こり、能登半島の復興に向け、日本が一丸となり取り組んでいる最中、4月17日には、豊後水道地震が発生し、本市では震度6弱という、これまでに経験したことのない揺れを感じ、市内でも多くの家屋被害や負傷者も発生いたしました。
地震発生後、友好関係自治体をはじめ、多くの民間団体、個人の方々から心温かなご支援を頂きました。
復興に向け取り組んでいる矢先、8月には南海トラフ地震臨時情報が発表され、1週間にわたり市民の皆様が大きなご不安やご心配を余儀なくされたことは、記憶に新しく、改めて、南海トラフ地震に対する備えの大切さ、そして現在取り組みを進めております「事前復興まちづくり計画」の策定による「より良い復興」に向けた取り組みを加速していかなければならないと心を新たにしたところです。
そのような中、宿毛市出身の偉人であり、株式会社小松製作所創業者である「竹内明太郎」氏によって生まれたつながりのもと、官民一体となって以前より交流を深めてまいりました石川県小松市との間で、本市で初となる「姉妹都市提携」を締結いたしました。
今後は、防災面での連携強化や、未来を担う子どもたちの育成につながる事業などの取り組みの推進により、両市にとって豊かな社会の実現につながることを期待しております。
また、本年は、本市の大きな課題の一つであります「人口減少対策」に向けた取り組みを推進いたします。
デジタルの活用により、より便利で住みやすいまちづくりを目指すことはもとより、宿毛市で子育てをしていて良かった、宿毛市で子育てを楽しみたいと感じていただけるような施策に積極的に取り組んでまいります。
具体的には、「宿毛ID」を活用した、出産後のお母さんの心身の休息を行うことのできる施策を実施することで、子育てにおける負担の軽減を図ります。さらに、雨の日や暑い日などに親子で一緒に過ごせる場所作りの検討を始めます。
その他、豊かな自然や地域資源を活かした観光振興や産業振興にも、引き続き全力で取り組みます。
特に、観光振興では、道の駅すくもサニーサイドパークの利用者数はリニューアル以降、大幅に伸びており、道の駅に来場いただいた観光客に向けたお土産品を販売するギャラリースペースの建設を実施したいと考えております。
本年も、地域や人とのつながりを大切にし、未来へ向けた新たな一歩を踏み出す所存ですので、市民の皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
終わりに、本年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう心よりご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
宿毛市長 中平富宏