昭和32年、国の史跡に指定されたこの宿毛貝塚は、その規模、 出土品の数からいっても四国内でも筆頭クラスのものである 。宿毛貝塚は、宿毛高校の西500mの貝塚地区にあり東と西の2ヶ所に分かれている。 特に東貝塚の中脇さんの家の前の畑は真っ白の貝殻で覆われており、一目で貝塚だとわかるくらいである。 貝の塚(お墓)という意味で貝塚と呼ばれ、それがそのまま集落の名前となったわけである。
平成8年の夏、文部省の許可を得て一部分の発掘調査をした。 貝殻に混じって縄文中期(5千年前)や後期(3千年前)の土器・石斧・石錘・獣骨・魚骨それに人骨まで出土した。