~自分らしさを発揮できる社会を目指して~
こんな経験ありませんか?
「男性は仕事、女性は家庭」という価値観に縛られすぎていませんか?「男は強くなければ!」「女だから控え目にしなくては…。」と悩んだり、遠慮していませんか?
もちろん「男らしくなりたい!女らしくなりたい!」と思うことは自由です。しかし、無理に自分や他人を「らしさ」の型にはめようと強要したり、されたりすると、窮屈な気持ちになりませんか?
誰もが互いの特性を認め合い、助け合える社会を目指して、おかしいと思うところは声に出して一つひとつ解決していきましょう。
慣習や思い込みをもう一度見直しましょう。「自分らしさ」を大切にしましょう。
そして、行動しましょう!
男女共同参画とは
男女共同参画とは、「女性(男性)とはこういうもの(こうあるべき)」という考え方によって行動や考え方、生き方を制限されることなく、男女がよきパートナーとしてお互いに尊重しあい、性別にかかわらず、様々な生活の場面で一人ひとりの個性や能力を十分に発揮できるようにしよう、ということです。
日本では憲法に男女平等がうたわれており、男女共同参画社会の実現を目指しています。しかし意思決定過程への女性の参画率の低さ、男女間の賃金格差、育児・家事へ参画する男性割合の低さなど多くの問題があります。
男女共同参画が必要とされる理由
男女が協力し合い、生活するのは当たり前だと思っている人もいるかもしれません。日本国憲法にも個人の尊重、男女の平等がうたわれています。しかし、実際には「男は仕事、女は家庭」に代表されるような考え方は多く残っています。「男性(女性)たはこうあるべき(こういうもの)」といった考え方は自分や他人の生き方を制限し、人それぞれが持つ個性や能力を発揮させづらくしてしまう可能性があります。
少子高齢化など私たちの生活をめぐる状況が変化していく中で、社会・経済の活力にとっても女性の参加・参画は不可欠で、男性だけが社会を支えつ仕組みでは維持できなくなってしまうのです。
また、イメージや思い込みによって進路や生き方をするのではなく、得意な分野に進んで能力を伸ばし、発揮することができれば本人や社会にとって有益なことになります。
常に変化する社会情勢や非正規雇用の増加、少子高齢化に対応するためにも、男女共同参画社会の形成が今後の日本にとって非常に重要になります。
いつでも男女共同参画
まずは身の回りから行動に移してみませんか?
家庭で
1 一人の人間としてお互いを尊重しよう
- 一人ひとりの意見や考えを大切にしよう
- お互いの個性を認め合おう
2 男は仕事、女は家庭と決めつけないようにしよう
- 家事は家族で協力しあおう
- 子育て・介護には家族みんながかかわろう
〈行政は〉
- 人権教育の普及・啓発
- DV(ドメスティック・バイオレンス)などの女性に対する暴力防止等の啓発および支援の充実
- 男女共同参画に関する啓発
※DV(ドメスティックバイオレンス)とは
配偶者や恋人など親密な関係にあるパートナーからの暴力や虐待のこと
学校等で
1 性別よりも個性を大切にした教育をしていこう
- 性別による不公平・不平等をなくそう
2 学校行事に参加しやすい環境を作ろう
- 「開かれた学校づくり」を推進していこう
- 母親も積極的に意見を出せる環境をつくろう
〈行政は〉
- 学校教職員の男女バランスに配慮した人員配置の推進
- 人権教育の充実
- 男女共同参画に関する啓発
職場で
1 個々の能力を発揮できる職場にしよう
- 研修の機会が男女平等に与えられる職場にしよう
- 性別にとらわれず個人を大切にしよう
2 男女ともに産休・育休の取りやすい職場にしよう
3 セクハラのない職場にしよう
〈行政は〉
- 子育て・介護支援体制の普及・啓発
- セクハラ行為の防止と救済に関する普及・啓発
- 男女共同参画に対する啓発・研修・普及
- 農・林・漁・商業等従事者への家族経営協定に関する情報の提供・啓発
※セクハラ(セクシュアル・ハラスメント)とは
職場などでの相手の医師に判した性的発言や行動のこと
※家族経営協定とは
家族間で交わす休暇や報酬など、労働条件に関する協定文書
地域で
1 不平等な慣習をなくそう
2 会合・行事に積極的に参加しよう
- 女性の意見を地域に反映させよう
- 女性の役員を増やそう
- 積極的に地域活動に参加できる環境を整えよう
3 男女の役割に対する固定観念をなくそう
4 一人ひとりの人権を尊重しよう
〈行政は〉
- 人権教育の推進
- 審議会等各種委員への女性登用を推進
- 男女共同参画に関する啓発
ワーク・ライフ・バランス
男女共同参画を進めるには、ワーク・ライフ・バランスが前提になります。仕事は暮らしを支え生きがいや喜びをもたらします。子育てや介護など、家庭や地域で過ごす時間に加え自分の時間を持つことも生活の上では欠かせず、それぞれの充実が人生の生きがいや喜びを充実させるとも言えます。
一人ひとりが健康で、安心して仕事・子育て・介護・自分の時間のバランスをうまくとっていくことのできる環境づくりが大切です。これが「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」の実現です。
男女がともに仕事と子育てや介護など家庭生活を両立できる、働きやすい職場づくりを進めることが、少子高齢化が進むなか、ますます重要になっています。
【ワーク・ライフ・バランスについてはこちら(内閣府男女共同参画局)】
国・地方公共団体・国民の役割
男女共同参画社会基本法では、男女共同参画社会を実現するための5本の柱(基本理念)を揚げており、行政(国や地方公共団体)と国民それぞれが果たすべき役割を定めています。
関係リンク
(1) 内閣府 男女共同参画局
http://www.gender.go.jp/index.html
(2) 「男女共同参画社会」って何だろう?【内閣府 男女共同参画局】
http://www.gender.go.jp/about_danjo/society/index.html
(3) 「仕事と生活の調和」推進サイト【内閣府男女共同参画局】
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html
(4) 男女共同参画社会基本法【内閣府 男女共同参画局】
http://www.gender.go.jp/about_danjo/law/kihon/9906kihonhou.html
(5) こうち男女共同参画プラン
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/141601/danjyoplan28.html
(6) DV被害者に対する相談窓口について【宿毛市 人権推進課】
https://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-19/corodv.html
(7) 犯罪被害者等支援について【宿毛市人権推進課】
https://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-19/higaishashien.html