すくもの福祉人インタビュー

高知県立宿毛高校の部活動の一つ、地域貢献部の6人が宿毛で高齢者の生活を支える仕事をしている福祉人(ふくしびと)たちの取材・撮影を担当しました。

「生活を支える」仕事にやりがいを感じます

日林 真知子さん

宿毛中央ホームヘルパーステーション ホームヘルパー

宿毛高校小筑紫分校卒

資格:介護福祉士

30歳で福祉の世界へ

元々は別の仕事をしていましたが、子育てをする上で、なかなか休みが取りにくかったんです。仕事を変えようか迷っていた時に、介護の仕事をしている方に声を掛けてもらいました。最初は「自分には向いていないかな」「ちょっと難しいかな」と思っていたのですが、最終的には「やるしかない」と思って始めました。それが30歳くらいの頃。有料老人ホームの職員として働き始めました。

ここのホームヘルパーステーションに来てからは、在宅の利用者さんを訪問するようになりました。高齢者だけではなく、若い方でも障がいのある方の支援をすることがあり、「できないことを手助けする」ということにやりがいを感じています。

人と関わることが好きなので、訪問している時間の中で、利用者さんの笑顔が見れたり、ちょっとプライベートな話が聞けたりして、心を許してくれる感じが出るときがあります。最初はみんな緊張しているので、なかなか笑顔が見られないですね。ドキドキして。でも、回数を重ねるごとに表情が変わってきます。「仕事」なので、線は引かんといかんがですけど、仲良くなれる、つながりを持てるのが楽しいと感じるときです。

もちろん苦労もありますが、私の場合は、家で普段と同じ生活をしていたら意外とストレスは溜まりません。家族の仲がいいので、家にいるのが一番楽しいんですよね。

この仕事は、大変だけど楽しいです。特に今は新型コロナもあって、医療とか介護とか、みんなちょっと避けがちだと思うんですけど、やっぱりそういう仕事の人たちがいないと、自分の家で暮らせない方がたくさんいます。その意味でも、人の生活を支えられる仕事はやりがいがあると思っているので、変わらず、今のまま、次の世代に引き継いでいってほしいです。

インタビューを終えて

介護福祉士はメンタル面でも大変な仕事ですが、やりがいもたくさんあり、仕事をしながら資格を取ってスキルアップできることが分かりました。今回聞いた話も含めて、今後の進路につなげたいと思います。(宿毛高校1年生 N.K)