すくもの福祉人インタビュー

高知県立宿毛高校の部活動の一つ、地域貢献部の6人が宿毛で高齢者の生活を支える仕事をしている福祉人(ふくしびと)たちの取材・撮影を担当しました。

「一人ひとりへの尊敬」を忘れないように

市川 寛己さん

宿毛市東部居宅介護支援事業所 ケアマネジャー

宿毛高校、平成福祉専門学校卒

資格:主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)、介護福祉士

地域全体で生活を支えたい

僕たちケアマネジャーは利用者さんの代弁者となり、その方が自宅や地域で自立した生活を送れるように、サービスの調整などのお手伝いをさせてもらっています。

大切にしていることは、利用者さんの立場や視点、思いを意識すること。そして、「一人ひとりに尊敬の思いを持つこと」を忘れないようにしています。どんな生活をしてきたどんな方なのかを、常に考えるようにしています。

以前は施設の中で働いていましたが、施設に入る前の生活や、自分の家にいたい人が長く家にいるためにはどうすればいいのかなどを考える中で、在宅の仕事に興味が湧き、ここで働くようになりました。「もし今の仕事をしてなかったら」を考えてみると、思いつくのは消防士や警察官とか……。結局は、人と関わる仕事が好きってことですかね。

もちろん苦労もありますが、私の場合は、家で普段と同じ生活をしていたら意外とストレスは溜まりません。家族の仲がいいので、家にいるのが一番楽しいんですよね。

この仕事は、大変だけど楽しいです。特に今は新型コロナもあって、医療とか介護とか、みんなちょっと避けがちだと思うんですけど、やっぱりそういう仕事の人たちがいないと、自分の家で暮らせない方がたくさんいます。その意味でも、人の生活を支えられる仕事はやりがいがあると思っているので、変わらず、今のまま、次の世代に引き継いでいってほしいです。

インタビューを終えて

ケアマネジャーという仕事を初めて聞きましたが、介護が必要な方と施設とのつながりをつくる大切な仕事だなと感じました。宿毛市には介護事業所が少ないことから、地域ぐるみで支え合うことも大切だと思いました。(宿毛高校1年生 Y.S)