天保10年~明治38年(1839年~1905年)
-三菱財閥の重鎮-
小野義真は青年時代に緒方洪庵の適塾で蘭学を学び、維新後は大蔵省や工部省に勤務しましたが、ほどなく政府官職を辞し、岩崎弥太郎の三菱会社に顧問として招かれました。
その後、日本鉄道会社を創設して現在の東北本線のもととなる東京、青森間の鉄道を完成させ、この間、鉄道が盛岡まで開通したときには、その記念に小岩井農場をつくり、日本の畜産業の改善と奨励に力を尽くしました。
天保10年(1839年) 宿毛に生まれる
安政7年(1860年) 緒方洪庵に蘭学を学ぶ
慶応2年(1866年) 大阪宿毛蔵屋敷勤務
明治3年(1870年) 工部省勤務
明治5年(1872年) 大阪築港、淀川改修工場を行う
明治7年(1874年) 官職を辞職
明治10年(1877年) 西南の役。岩崎弥太郎を説いて兵器弾薬の輸送を行わせる
明治14年(1881年) 日本鉄道株式会社創立
明治15年(1882年) 東北本線建設に着手
明治24年(1891年) 小岩井農場創立
明治26年(1893年) 日本鉄道株式会社社長
明治38年(1905年) 死亡(67歳)