宿毛貝塚は、縄文時代後期(約3,500年前)の貝塚で、昭和32年7月27日に国の史跡に指定されました。
ここからは縄文土器及び石器、獣骨、魚骨、貝類などが出土し、人骨も発見されています。
明治後半に、郷土史家寺石正路によって初めて学術的に紹介され、それ以来四国西南部に所在する貝塚として、全国的にも有名な貝塚となりました。
また、明治24年8月には、高知県教育委員会によって発掘調査が行われ、東と西の二つの貝塚をもつ四国で最大規模の貝塚であることが確認され、東貝塚からは縄文人骨が発見されました。
東貝塚と西貝塚は約60m離れた場所にあり、住居跡等はまだ未発見ですが周辺に形成されていることが考えられます。
なお、指定地のうち西貝塚については昭和53年度に公有化され、昭和61年度及び62年度に、史跡保存修理工事が実施され、整備が図られました。